Beccaio(ベッカイオ)
(2009年9月29日)

中世の肉販売組合の呼び名を店の名前にしたレストランの店内には生肉店さながらに生肉のショーケースがある。
ビステッカの肉はイタリア牛の他、フランス産など数種類あり、選ぶことができる。
ビステッカの肉をこれだけ選べるのはおそらくここだけでは? 
それぞれの肉に合った調理法を薦めてもらえ、ワインもカラフェで数種類のワインが楽しめるのも嬉しい。

要チェック・メニュー:色々な種類の肉を使ったビステッカ

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「9月の肉の日はやらなかったの?」
という質問を受けた一昨日。

いやいや、ちゃんとやりました。ようやくそのご報告です。


ここ数カ月、フィレンツェの食べること好きな人の間でよく話にあがっている今年オープンのレストラン Beccaio(ベッカイオ)で開催された9月の「肉の日」。

「Beccaio=肉屋」の名の通り、店内のショーケースには

ど~ん

と肉が並び、更にガラス張りの冷蔵庫には

だら~ん

と肉やサルシッチャがぶら下がり、「肉の日」にはピッタリの雰囲気。

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メニューもお肉使用が多く、牛肉のタルタルやら各種Tagliata(タリアータ)などガッツリ系。
ここの目玉であろうBistecca(ビステッカ)なんて、焼き加減によって
おすすめの肉があるのです。

ウェルダンは、デンマーク産のメスか去勢された
Frisona(フリゾーナ種)。
黒と白柄のホルスタイン種。
オリジナルはドイツですが、それがオランダのフリースランド(伊語でFrisia:フリージア)に定着したためイタリアでは名前がFrisona(フリゾーナ)になったもよう。

ミディアムは、イタリア・ピエモンテ州産のメスかオスのGaronnese
(ガロンネーゼ種)。
薄茶色のブロンドアキテンヌ種。
フランスで古くから飼育されている品種
※メスかオスは仕入れ状況による

レアは、イタリアで飼育されたLimousine(リムジン種)。
茶色でオリジナルはフランスのLimoges(リモージュ)周辺。
※メスかオスは仕入れ状況による

いやいや、こだわっています。

ビステッカは
当然 Al Sangue(アル・サングエ=レア)でしょう!
ということでリムジン種を注文。
厚さはゆうに5cmはありましたね。

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ビステッカはしっかりと噛んで食べるパターンが多かったのですが、今回はとにかく柔らかく当然のことながら美味しい!
こだわりは肉だけではなく、刃物の町Scarperia産(スカルペリア)の
超よく切れるナイフなもんだから気持ちがいい程切れるのです。

次回は3種類の食べ比べをしたいものですね~。

そんなわけで、喋って食べて飲んでの9月の「肉の日」も無事に終了できました。

宮崎

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